網付忍者クマデを手にして微笑む潮干狩り中の女性、この写真は
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】のモデルさんです。
潮干狩りセットはダイソーで330円
女性は、網付忍者クマデとスコップとあみ袋を手にしています。
この潮干狩りセットはダイソーで330円で売っています。
公式通販ダイソーネットストア今回は、この網付忍者クマデを使った潮干狩りが、場所によっては違法になるというお話です。
大洗サンビーチ(大洗町)でハマグリの密漁取り締まり
潮干狩りシーズンの5月3日、茨城海上保安部は県漁政課や水戸署などと共に、大洗サンビーチ(大洗町)でハマグリの密漁取り締まりを行いました。この日の取り締まりでは、禁止漁具を使用したとして5人を摘発。このうち3人は、採捕が禁止されている3cm以下の稚貝も採っていた、とのこと。
禁止されている漁具を使用すると摘発されるようです。
茨城県の大洗町から神栖市までの海岸では、地域振興を目的として潮干狩りによる貝類の採捕を「1人あたり1日1キログラムまで」認めていますが、採捕ができる場所は4か所の海岸に限定し、なおかつ使用できる道具に制限があります。
潮干狩りは道具の制限があります
大洗サンビーチ(鹿島灘)の潮干狩りで使用できるのは、爪の長さ5cm未満、幅は20cm未満、柄の長さは50cm未満の道具です。
資源保護のために、採れ過ぎる道具を禁止しているわけです。
金網や網が付いた道具の使用は禁止されています。
子どものハマグリまで採ってしまうのでので、採取した貝が隙間からこぼれ落ちにくい網付きのものは禁止です。
つまり、ダイソーの潮干狩りセットの網付忍者クマデは、この禁止された道具に該当します。
YouTuberも大洗で禁止されている網付クマデを使用
大洗サンビーチでの潮干狩りの動画はYou Tubeにたくさんあります。
You Tubeを見ていて気がついたのですが、大洗でハマグリが大量に採れたと動画投稿している人の多くが、この禁止されている網付忍者クマデを使用しているのです。
ダイソーでも売っているのですから、使ってはいけないとは気が付かないですよね。
この人も網付忍者クマデを使用しています。
乱獲を防止するために禁止している道具ですから、その道具を使えばたくさんハマグリは採れることでしょう。
茨城県の他、愛知県や三重県でも、網やカゴが付いているものは使用禁止になっています。
禁止エリアは2018年から
茨城県の鹿島灘は無料で潮干狩りができるエリアとして人気でした。かつては40キロほどの海岸が潮干狩り可能なエリアだったのですが、2018年4月から4つの海岸の3キロまでに制限されるようになりました。
ここ20年でハマグリの漁獲量がかなり減少しています。そんな中、2015年ころにハマグリの大量発生が確認され、ハマグリの成長を守るために制限エリアが作られました。
多くの人が自分だけならと思っていては、すぐに採り尽くして資源はなくなってしまいます。
楽天ランキング1位が、網付忍者クマデ
なんと、5月9日付、楽天ランキング1位が、網付忍者クマデでした。
身近な場所で網付忍者クマデが安く手に入るので、気が付かずにうっかり多くの人が使ってしまうのかもしれませんね。